たまにはBlogも書かないと・・・と思いつつ、早くも街中にはHalloween shopも登場する季節になってしまいました。
今年は雨季が長く出遅れた事と、最近は他の乗り物などにうつつを抜かしているのでSportsterの走行距離が伸びません。
それでも週に一度は通勤に・・・などしているのですが、最近は始動に失敗して諦める事もしばしば。
話はかなり遡りますが、スターターが暖気された状態のエンジンの始動にギリギリだったのはほぼ新車の頃から。XLフォーラムではスターターの二度押しが常識と言われ、私も使っていましたが、最近は新しいバッテリーにも係わらず、どうやっても始動が厳しい状態が続いていました。
スターターは先ずスターターギアを押し出すプランジャーに電気が通り、そのプランジャーが出たところで回転するモーターに通電される構造ですが、プランジャーが出る時に町中の人が振り返る様な『ガチャコ~ン!!!』ノイズを出している方も多いと思います。私もその一人でした。でその大袈裟なプロローグに続くのは息も絶え々な今にも死にそうな『グォン・グォン・・・』
モーターは実は廻っていないと過電流が流れる物なのですが、原因不明の煙を目撃する事数回。
取り外した物を分解してみた所、プランジャーのコンタクト部分は確かに荒れてはいますが電気が通らないほど大袈裟な減りやダメージでは無い気がします。
で、やっと重い腰を上げて、評判の1.4キロモーター(ストックは1.2)に換えてみました。
結論から言うと、やっと普通の状態になった。セルを押せばまるで普通のバイクのように『キュルキュル・・ドドン』とエンジンがかかるようになりました。始動の儀式と緊張感が無くなった一抹の寂しさは有りますがコレで安心して乗れます。
では、以下が交換手順です。
最初はなるべく最小の工数で・・・と努力しましたが、結論としては全て外してスッキリと行うのが吉。
後ろシリンダーのマフラーを外し、フロントプーリーカバーを外さないとコネクター部等に手が入らない事も分かりました。
写真中央に白く見えるのがプランジャーを押し出すスイッチにつながる一番重要な線です。かなり手が入りにくいのでこの抜き差しはスターターを外してある状態でやった方が楽です。
スターターそのものはトランスミッションカバーの内側に隠れている2本のねじで留まっているので、左側ステップとクラッチカーブルの取り外しは絶対に免れないのです。向かって右側のねじはギアの裏に半分隠れる感じで、知恵の輪的に考えないと出て来ませんのでご注意。
急がば廻れ・・・
必要な部品は1.4kWのスターターモーターと34955-04ガスケット。マフラーを外すのでその辺りも換えたほうがいい筈ですが私は再使用しました。スターターとトランスミッションケースの間にもガスケットが有り変えるべき部品ですが、殆どオイルが行かない場所なので此処も再使用。
という事で何はさておきバッテリーのターミナルを外します。スターターへはバッテリーから直接パワーが行ってますのでそれを外さないと思いっきりショートしますのでバッテリー線は確実に外しましょう。
次に後ろシリンダーのマフラーの取り外し、プーリーカバーの取り外し、エミッション関連のホースがスターターモーターのねじを使ったブラケットで留まってたりしますのでひたすら外してスターター底部に有るコネクターを外します。
今度はトランスミッションオイルを抜いて、左ステップを外して、クラッチケーブルを緩めて、サイドカバーを外してクラッチケーブル部分を外しておきます。この時反時計回りにねじを回すと現在抵抗が出てから何回転かが分かります。私の場合はほぼ1回転。調整は1/4回転なのでクラッチが切れてない方向になってました。
ケーブルはこの部分を完全に取らないと外れませんのでひたすら緩めて外します。クラッチ周りは磨耗も無く綺麗です。この辺り重厚な造りで良い感じだなぁ・・・
そしていよいよトランスミッションカバーを外します。プライマリー調整ねじ部分にオイルの滲みが有るのですが、これは只のダブルナットだと思って締めこんでいたナットが実はシールも兼ねている事を知らずに潰してしまったのが原因。
仕方が無いので新品に交換です。このナットは面に当たってから1/4回転で潰さず・・・って使い方だそうです。
取り付けを見ると通常のロックナットとは逆の方向に取り付ける事がわかります。
暫くの間は緩みを頻繁にチェックしないといけなそうですが,ナットが緩むというよりはテンショナーの調整ねじが緩む方が気になります。
カバーを割れば後は2本のねじを緩めるだけ・・・ですが手前のねじはガスケットを潰さないと・・・若しくはシールを外してからでないと届きません。私はガスケット交換が予定に入っていたので作業が終わるまで面を保護する為にシールを残して工具を無理矢理突っ込みました。
取り付けは至って簡単ですが、私の場合はホース止め使うねじが逆方向に付いていた為にモーターをクランプしている2本のねじをスワップします。
後はひたすら元に戻す。ただひたすら・・・
クラッチを調整して、オイルを入れて、プライマリーを調整して完成。
セルがキュルキュル廻って気持ちが良い。
後は少し乗ってあげないと・・・・
走行距離 たったの22,993マイル。いかんな・・・
Thursday, September 15, 2011
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4 comments:
自分のスポーツスターもセルをまわすととんでもないくらいガチャーン!って音がたまにでます
ガソリンスタンドでその音がでたら恥ずかしいですね
スターターモーター変えると改善するのか〜...検討してみよう
あー既知の問題だったんですね。
私も最近酷い感じだったので何かと思っていたんですよね〜
スターター変えるのはちょっと厳しいなぁ〜 (x_x)
OKKさん、
そう言えば外したピニオンギアにあの音の痕跡が有るだろうと期待していたのですが全く分かりませんでした。あれは音だけなんですね(^^;
LIANさん、
新車の時のほうがマトモだった事を考えるとソレノイドリペアキットって手も有ります。eBayだと20ドル位、純正パーツだと40ドル位で手に入ります。(31603-91)
手間はかかりますが右側だけの分解で出来ると思いますよ。
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