Tuesday, November 22, 2011

HID逝く、LED来る

去年の2月にお試し気分で取り付けたHIDのヘッドライトですが、最近はイグニションに失敗する事が多くなって来ました。大して乗らない私ですから、かなり短命だったようです。HIDバルブはご覧の様に半死状態。
ランプ内のリフレクターにも蒸着物質が有る様で、引導を渡す事にしました。

HIDは光量と色度は満足でしたが、ハイビームがハロゲンタイプで暗かったのと、リフレクターとの相性が悪く配光パターンはかなり不満でした。何よりも出先でバルブに逝かれると交換が困難な事も不安要素だったので、今回はヘッドライトはハロゲンに戻してLEDのドライビングを付加するプランに変更です。

今回のLEDライトはウエブ上で見つけたものの中では最強・・・とは言ってもLEDの技術は日進月歩なのと、最高級LEDではこの倍くらいの輝度が出るようになっていますので、進化中だった頃のPCの部品のような物です。来週はもっと明るく安い事でしょう(^^;


ま、とりあえず手頃な物を見つけました。ブツは中国製。中身はCREE。今回はPWMと言ってバルス幅で輝度を調整する物も取り付けます。LED本体は送料込みで単体62ドル位。PMWのDimmerが5ドル位。黒ボディと6000度のCCTは購入時に指定します。

ちなみに、この消費電力と光量は中国側に突っ込みを入れた所あっさりと15W、1120ルーメンですと訂正が入りました。実測では16ワット消費のようです。コレがx2。

ちなみに、最近はHDからLEDヘッドランプキットなる物が出ていて、それも悪くは無いのですが、今回は冗長機能も含めてドライビングライトを選択です。

で、取り付け位置はあれこれと悩んだ挙句ヘッドライト上部にすっきり目に付ける事に決定。
候補としては;
-, フェンダー脇:   ロングレンジな光軸が狙えるが可動部なので配線の不安有り
-, ライト下、三叉上:  ツールバッグが必要無い場合はココでした
-, ウインカーをフォークに移設して、ライトをハンドルバー:  悩み所ですが実際は場所が無い。ご存知のようにハンドル周りは対称性が悪い。
-, フレーム前部。ホーン取り付けブラケット辺り:  試してみるとけっこう張り出さないとフロントフォークを逃げられない。エンジンガード並みに出ていないと無理・・・カコ悪

と言う事で、今回の位置に決定。この位置はヘッドライトを吊るブラケット下にPWM基盤を隠すのですが、それに伴い配線もほぼ隠せる辺りがミソ。

今回はウインカー用の39mmブラケットを30ドル位で買ったのでそれを使用。
買ったままで取り付けるならこの形ですし、コレでもOKなのですが、このLEDは取り付けブラケットが板金物で振動し易そうな雰囲気なので、あちこち削りながら出来るだけ簡素化。コレが最終形。

コレでも左右上下の首振りが可能なので光軸調整は可能です。

基盤は元のコネクター類を少し改造して、スポーツスターオーナーなら分かる、ライト背部のこの位置に両面テープ付け。

見えない所なので後は黒いガムテープで覆って防水(笑)

調整用のトリマーはココです。
コレで完成。

比較はコンデジだと勝手に露光が変わるので分かりにくいのですが、此方がハロゲンのハイビームのみ。


此方ハイビーム+スポット。
もの凄く明るいのですが写真だと分かりにくいかな。遠くまでと言うよりはハイビームの両脇にスポットライトって感じです。ラリー車に乗ってた頃の時のお気に入りの配光パターンで、カーブが多い道では最も有効な方法だと考えています。高速道路をひたすら飛ばすなら前を狙った方が良いのですが、まあ臨機応変に考えます。

ちなみに・・・更にヘッドライトの暗いダートバイクにも取り付け。
コレは明るさが際立って良い感じです。

ダンボールで試作したときはマヌケ顔になりそうで心配しましたが、取り付け位置はココしか有り得ないと自分を納得させてブラスチックに穴あけっ!


ま、明るさの表現は難しいのですが一個辺りでSportsterのハイビーム一個相当かな。2+1では十分な光量で満足です。
DrZはx5位にはなったと思われます。今までは夜走りたく無かったからなぁ・・・

コレでヘッドライトが万が一切れても大丈夫だし、通常のハロゲンバルブに戻ったのでどこでも入手可能。

さて、此方は年末の始まりを告げるThanksgiving holidayが今週。スキーシーズンも始まり、オートバイは何時乗るんだ・・・・・春になったらだね。どっかロングライドに行きたいな。

Tuesday, October 11, 2011

今年の秋色、冬色

先週は峠が通行止めになる位雪が降った。
今年の紅葉のは少し遅めなのですが、冬季は閉鎖になる峠は待つ見極めが難しいので思い立ったが吉日。往復で690マイルというと1100キロ・・・
確かに遠いな・・・と認識しつつも、去年も行ったので大丈夫だろうと今年も行って来ました。

朝6時の出発は暗くて寒い。
ヨセミテまでは全くOn-timeの到着。ただ・・・高度6000フィートを越えると残雪が目立ち気温が下がって来ました。つい先日まで花が咲いていた湿原も冬模様。日陰には雪が残ります。

陽が当たり出して2時間ほども経つのにやけに寒い。放射冷却かな・・・等と思いつつも高度が8000フィートを越える辺りからは空気も匂いもまるでスキー場(^^; 寒さが身に染みる・・・

Olmsted Pointはヨセミテの顔ともいえるHalfdomeが良く見える絶景ポイント。


しかし、ちと雪が多くて不安だな・・・

こちらはキャンプで毎年訪れるTuolumne Meadows. 
名前の通りの草原ですが、一面の銀世界。
Tioga Passは9943 ft (3031 m)。さむっ・・・。でも此処からは下り。
Eastern Sierra側に降りる道も紅葉はイマイチ。どちらかといえば雪景色。

Monolakeまで降りてこの辺りで一番素敵なハイウェイ395 号を右に折れると直ぐにJune lakeへのLoopが有ります。コレは反時計回りの方が景色が良いので先ずは何箇所か撮影スポットを探して・・・

このダートの先に紅葉ポイントが見えるのですが、未だ30%という所か・・・
で最後までは行かずに写真だけ。

この辺り、かなり素敵です。

山並みがね・・・違います。


この後また395号を南へ。途中のスキー場はもうスロープが真っ白でスキー気分が盛り上がっちゃうなぁ(笑)
さてBishopの町で軽い昼食の後は秋色のメイン、South lake,Lake Sabrina, North lakeへ向かいます。
Bishopの町から見える4000m級の山々。秋色のピークまではもう少しだな・・

South lakeは初めてですがなかなか良い道で大きな滝も見えたりします。
紅葉はもう1~2週間先か・・・



North lakeへはダート道。雪が解けた後のぬかるみは未だシャーベット状で結構滑る(^^;

でもその報酬はPriceless

Sabrinaはいつも厳かです。この後は一気に帰途なので少し色々な事に思いを馳せて黄昏の一時。

フライフィッシングをずっと見てましたが、とても投げるのが上手な上級者でしたが、全く反応無し。水温が下がり過ぎているのだろうか・・・

この後108号Sonora Passという3000m級の峠を使って帰路へ。

丁度山道が終わった所で日没の完璧なペース配分で14時間、690マイルは無事に終了しました。


久々の超ロング。3000m辺りで吹けなくなる以外には超快調なSportsterです。やっぱりこのバイクの鼓動は素敵です。

Thursday, September 15, 2011

1.4kW Starter Motor

たまにはBlogも書かないと・・・と思いつつ、早くも街中にはHalloween shopも登場する季節になってしまいました。
今年は雨季が長く出遅れた事と、最近は他の乗り物などにうつつを抜かしているのでSportsterの走行距離が伸びません。

それでも週に一度は通勤に・・・などしているのですが、最近は始動に失敗して諦める事もしばしば。

話はかなり遡りますが、スターターが暖気された状態のエンジンの始動にギリギリだったのはほぼ新車の頃から。XLフォーラムではスターターの二度押しが常識と言われ、私も使っていましたが、最近は新しいバッテリーにも係わらず、どうやっても始動が厳しい状態が続いていました。

スターターは先ずスターターギアを押し出すプランジャーに電気が通り、そのプランジャーが出たところで回転するモーターに通電される構造ですが、プランジャーが出る時に町中の人が振り返る様な『ガチャコ~ン!!!』ノイズを出している方も多いと思います。私もその一人でした。でその大袈裟なプロローグに続くのは息も絶え々な今にも死にそうな『グォン・グォン・・・』
モーターは実は廻っていないと過電流が流れる物なのですが、原因不明の煙を目撃する事数回。

取り外した物を分解してみた所、プランジャーのコンタクト部分は確かに荒れてはいますが電気が通らないほど大袈裟な減りやダメージでは無い気がします。

で、やっと重い腰を上げて、評判の1.4キロモーター(ストックは1.2)に換えてみました。

結論から言うと、やっと普通の状態になった。セルを押せばまるで普通のバイクのように『キュルキュル・・ドドン』とエンジンがかかるようになりました。始動の儀式と緊張感が無くなった一抹の寂しさは有りますがコレで安心して乗れます。

では、以下が交換手順です。
最初はなるべく最小の工数で・・・と努力しましたが、結論としては全て外してスッキリと行うのが吉。
後ろシリンダーのマフラーを外し、フロントプーリーカバーを外さないとコネクター部等に手が入らない事も分かりました。
写真中央に白く見えるのがプランジャーを押し出すスイッチにつながる一番重要な線です。かなり手が入りにくいのでこの抜き差しはスターターを外してある状態でやった方が楽です。

スターターそのものはトランスミッションカバーの内側に隠れている2本のねじで留まっているので、左側ステップとクラッチカーブルの取り外しは絶対に免れないのです。向かって右側のねじはギアの裏に半分隠れる感じで、知恵の輪的に考えないと出て来ませんのでご注意。

急がば廻れ・・・

必要な部品は1.4kWのスターターモーターと34955-04ガスケット。マフラーを外すのでその辺りも換えたほうがいい筈ですが私は再使用しました。スターターとトランスミッションケースの間にもガスケットが有り変えるべき部品ですが、殆どオイルが行かない場所なので此処も再使用。

という事で何はさておきバッテリーのターミナルを外します。スターターへはバッテリーから直接パワーが行ってますのでそれを外さないと思いっきりショートしますのでバッテリー線は確実に外しましょう。

次に後ろシリンダーのマフラーの取り外し、プーリーカバーの取り外し、エミッション関連のホースがスターターモーターのねじを使ったブラケットで留まってたりしますのでひたすら外してスターター底部に有るコネクターを外します。

今度はトランスミッションオイルを抜いて、左ステップを外して、クラッチケーブルを緩めて、サイドカバーを外してクラッチケーブル部分を外しておきます。この時反時計回りにねじを回すと現在抵抗が出てから何回転かが分かります。私の場合はほぼ1回転。調整は1/4回転なのでクラッチが切れてない方向になってました。


ケーブルはこの部分を完全に取らないと外れませんのでひたすら緩めて外します。クラッチ周りは磨耗も無く綺麗です。この辺り重厚な造りで良い感じだなぁ・・・

そしていよいよトランスミッションカバーを外します。プライマリー調整ねじ部分にオイルの滲みが有るのですが、これは只のダブルナットだと思って締めこんでいたナットが実はシールも兼ねている事を知らずに潰してしまったのが原因。

仕方が無いので新品に交換です。このナットは面に当たってから1/4回転で潰さず・・・って使い方だそうです。

取り付けを見ると通常のロックナットとは逆の方向に取り付ける事がわかります。
暫くの間は緩みを頻繁にチェックしないといけなそうですが,ナットが緩むというよりはテンショナーの調整ねじが緩む方が気になります。


カバーを割れば後は2本のねじを緩めるだけ・・・ですが手前のねじはガスケットを潰さないと・・・若しくはシールを外してからでないと届きません。私はガスケット交換が予定に入っていたので作業が終わるまで面を保護する為にシールを残して工具を無理矢理突っ込みました。

取り付けは至って簡単ですが、私の場合はホース止め使うねじが逆方向に付いていた為にモーターをクランプしている2本のねじをスワップします。


後はひたすら元に戻す。ただひたすら・・・
クラッチを調整して、オイルを入れて、プライマリーを調整して完成。

セルがキュルキュル廻って気持ちが良い。
後は少し乗ってあげないと・・・・

走行距離 たったの22,993マイル。いかんな・・・