とは・・・表向きの事。
スポのブレーキには積もる不満が有り、万人に「止めて置きなさい」と云われつつも、マスター、キャリパーシールの総取替えとブレーキ液のDOT4化をブレーキホースのブレード化と併行して行いました。
アメリカのXLフォーラムでDOT4化をした人を訊ねた所、十数人からヤメロ!コール。でも同じ人間がME880を推奨していた事も有って走り方は大体想像が付く・・・(?)
しかし中には既にDOT4化を行ったという方も数人出てきて心強い!・・・って07年仕様にするだけなのでど~って事無いのですが(^^;
使ったパーツは全てHD純正。ブレーキパッドも一応用意して置きましたがマダマダ余命が有たので今回は見送りました。
ついでに使ってみた部品はRussellのスピードブリーダー。コレは便利でした。お勧めです。
まずは最近引っかかり気味のリアから。当初の予定ではこの結果如何でフロントをやる積りでしたが、余りの効果に気を良くしてフロントもやってしまいました。
先ずは、ブレーデッドホース、マスターリペアキットとキャリパーシールキットの各説明書を読みます。懇切丁寧に書いてあり、全て説明書通り。
ブレーキ液を排出して、リアのキャリパーを外します。
次に、リザーバーと既存のラインを外します。この時バッテリー周りの配線と少し知恵の輪状態になっているので慎重に。
最後にマスターシリンダーを外します。CリングはHD社お好みの妙に小さい例のヤツ。再使用はなるべく避けましょう。
全て外した所で、リアブレーキの圧力スイッチを外し、新しい配管に付け替えておきます。新しい配管はテーパーねじ部の肉厚が減っているので締め込み過ぎると割れそうです。気を付けましょう。
キャリパーは当初60PSI(4キロ程度)で洗浄してピストンを押し出そうとしましたが・・・動かない!ちなみにピストンが飛び出ないように、薄い板かダンボールを挟んで押し出します。80PSIでは出ましたが、グリスもかなりネチョネチョで糊の様です。
果たして正常に動作していたか?・・・疑問!
まあ、特に特筆すべき事も無くパーツに添付されていたマニュアル通りにサクサクと取り付けてエア抜き。とりあえずチョロチョロとキャリパー側に出てくる迄になったらスピードブリーダーを取り付け、更に透明のホースで出て来る気泡が見えるように準備したら後はひたすらブレーキをポンプして行きます。
スピードブリーダーが付いているとチュッチュッとペダルを踏むたび出るように成るまでかなり簡単。〆に真空ポンプも使って丁寧にエア抜きをします。
すると・・・どこかに当たっているのかと疑ってしまったほど硬い!
家の前のスロープでチョットテストしてみると抜群の効きです。
予定変更してフロントも!
ま、油仕事の場合は途中から写真が撮れません。悪しからず!
フロントの唯一の留意点はブレーキのスイッチが壊れやすいのでブレーキレバーが少し絞られる様に4mm以上のスペーサーを入れる事。後はダブルキャリパーの2ポッドですから仕事量が多いくらいかな?
作業性はリアよりもかなり良いのでひたすら・・丁寧に。
フロントキャリパーのピストンも固着しており80PSIでも(5.5kg/cm2)片側ずつ、潤滑剤をかけながらでないと出ません。コレじゃぁ、効かないわなぁ~。
取り出したピストンは多分チタンナイトライドコーティングがして有るかな?金色でした。
シール類を全て新品に、グリースは緑色の化学合成ブレーキ用でブレーキ液はDOT3/4の化学合成。DOT5.1も考えましたがスペックとしては今回のもので十分。ま、ダメでも変えるのは簡単なのでDOT4スペック行できます。
フロントもスピードブリーダーのおかげで充填もエア抜きも早く出来ました。
結果は・・・
実はフロントタイヤがスリップサインを遥かに超えてました。サイドが削れ気味なのでチョット三角に・・・(^^;
で、街中を流してきましたが・・・サイコーでした。
今週末はタイヤを換えて、皮むきして・・・それからですね。
さぁ~、フロントタイヤ何にしよう???
17 comments:
初めまして、埼玉で'06の1200R乗ってますつっちと申します。US05 1200Rさんの改造は、私がやりたいなと思った方向性とほとんど同じことを既にやられてるので、いつも参考にさせて頂いてます。今回、DOT4化まで出てきて、遂に書き込むことにしました。私も、なんだかブレーキフィーリングが気に入らなくて2月頃にDOT4化を考えましたが、まさか'07がそうなっていたとは知りませんでした。きっと日本ではパーツ代がバカにならないでしょうが、そのうち検討してみたいと思います。よろしければ、引き続き情報交換させて下さい。
>実はフロントタイヤがスリップサインを遥かに超えてました。サイドが削れ気味なのでチョット三角に・・・(^^;
どんなところ走っているんですか(笑)
ブレーキ強化したのも分かるような気がしました。
ニッシンになってからのdot5仕様ブレーキはあまり良い噂を聞きませんよね。
運良く私のブレーキはまだ大丈夫ですが(同じもののクロムに交換してしまいましたが、インナーは使いまわしなので)
当たり前ですが、きちんとメンテしておかないと不満が出てきそうです。
ブレーキングが楽しいからといって、スピードの出しすぎにはご注意を!!
ブレーキについてはすでにコメントしてしまったのでタイムリーなタイヤの話しですが 本国ではScreamin' Eagleのタイヤが出ているのでぜひそれを履いて日本人のボク達に自慢してくださいよ~☆
実はHPに追記として写真とともに載せたところです(^m^;)
つっちさん
いらっしゃい。ブレーキは重要保安部品だから日本では法令に準拠して行って下さいね。
ブレードホースは有る意味絶対にカスタムする項目ですから後はシール類をオーバーホールするタイミングで考えたら良いと思います。ま、フローティングディスクやブレンボを考える前に一度お試しアレ。
イケピーさん
家はエンジンが温まる前に峠に入ってしまうロケーションなのでバイクが真っ直ぐになっている暇が無いんです(笑)
スピード、気を付けま~す!
Redさん
昨日Redさんの立てたXLFのME880万歳桜プールスレッドを見ていたらGT501の事書いて有りましたね。GT502はリアだけ?
私の走りはどうもフロントに負荷が掛かるらしくME880ではかなり不安!
車もDunlopばかりだったし、ブランド的には大好きです。でもD591が評判良いみたいですよね。
更に悩みが増えた・・・!
お久しぶりです~私もブレーデッド化はしたのですが全然タッチは変わらず不満でしたが今は色々方法があるんですね~
今はなき Taka さんの '06 はかなり良いタッチだったので中味が違うのだろうかと思ってましたが最近では更にその手があったとは。 (^^
私もリアのタイヤ交換したのですが ( 未報告 ) 前のタイヤは US さんとは逆の思いっきり角減りでしたよ。 (>_<)
Lianさん
いや~、滅多に更新しないもので(^^;
Takaさんが此方に来たときに借りたエレグラに乗った時にタッチが良かった。もちろんゴムホースですよ。で・・後で知ったのですがツーリングモデルは05からDOT4だったんですよ! まあ、4ポッドでも有りますが・・・
スポを除く他のモデルは06から。で、スポは何故か07からの変更です。
”その手"をちゃんとユーザーに知らせない体質に疑問を感じますねぇ~。
ところで、Lianさんは桃ちゃん乗せてるんだから角減りで正解です(笑)
私もスピードブリーダー使ってますよ~あと注射器もね(なんか誤解受けそう^^;)。
旧型の純正シングルキャリパーでは効き云々は言えません、ただスムースに動くメンテを心掛けるだけです。あとブレーキをあまり掛けないようにしています(笑)
アラモさん、
そうそう、使わないのが一番ですね・・・って、そんなワケ無い!(笑)
でも、車のようにブーツが着いていないので毎年位で分解洗浄の方が良いんでしょうかねぇ~?
ま、これからは冬の恒例行事かな?
スピードブリーダー、気に入っちゃいました!
そんなにも変わるもんなんですね。
メモメモ。
Hiroさん
変わります、ビックリする位。
国産に乗っているみたいですし、考えてみれば国産と同等のパーツが使われているのだから当然ですよね。
但し、100/90-19ではもうタイヤが限界でこれ以上ブレーキの強化は厳しいと思える位ですよ!
>いらっしゃい。ブレーキは重要保安部品だから日本では法令に準拠して行って下さいね。
そうですね、重保なんですよね。でも、きっと自分でやっちゃいますね。
>ブレードホースは有る意味絶対にカスタムする項目ですから後はシール類をオーバーホールするタイミングで考えたら良いと思います。ま、フローティングディスクやブレンボを考える前に一度お試しアレ。
純正でDOT5→4に変更可能というのは非常に魅力的です。「チープに高性能・高機能」がモットーですので、純正での性能アップが図れるなら、魅力的!
ところで、ブレードホースって何ですか?不勉強なんです。検索してみましたが、これだっていう情報に行き当たりませんでした。
ちなみにこれまで手を入れたのは、
・リアサス
XJR1300の中古に交換。長さ調整をいっぱいに伸ばして、なんとか純正と同じ(^^;)。
・ドライブプーリー
US仕様に交換。レシオ3%ロー化、と言うかオリジナル化
・ドリブンプーリー
US仕様に交換。ダンパー廃止。
この2点で半クラ時の変な共振が大幅改善しました。USの友人の来日時に買ってきてもらったので、パーツ代も日本の半分以下でした。助かりますねー。
・エアクリ
SEハイフロー
・マフラー
オーバーの2in1
・キャブ
ジェッティングのみ。MJ#180、SJ#50
これから導入予定なのが、Twintecの点火モジュールです。一度諦めたDOT4化も水面上に浮上!組み付けは、安く上げるためにすべて自前です(^^)
以上、すべての項目の検討と組み付けのヒントについて、このページを参考にさせて頂きました。US05 1200Rさんのエンジニアの視点(と決めつけています)が、とても信頼のおける情報を提供されているので助かっております。
すいません、匿名になってしまいました。↑はつっちです。
つっちさん
Braidedは髪の毛の編みこみと同じ意味で、ステンレスなどの編み線でチューブが膨張しないようにしたものです。このためブヨブヨ感が改善されます・・・とハーレーの場合はクロムめっきもかかっているのでカッコいい!
検索だとブレイデッドにしないと出ないかも知れません。
そういえば上でコメントくれているLianさんが予備持っていたなぁ。彼も埼玉ですよ。
自分でやるにしてもコンプレッサーやエア抜きの道具は必要です。あと、どこかのショップで一度見せて貰うと良いんですけれどね。
ハーレーで有る必要はありません。実際に自動車でも作業内容はほぼ同じです。
中々頑張ってますね!参考にして頂いてBlogにしている甲斐があります!
古いスレッドに何度もすいません。
詳細な解説ありがとうございました。いわゆる、ステンメッシュとか呼んでるヤツですね。これが純正で出てるとは知りませんでした。’07仕様でしょうか?パーツリスト入手しなければなりませんね。
ところで、この手のラインにすると剛性が上がりすぎてブレーキが扱いにくくなるものですが、スポスタは大丈夫でしたか?ぜひ感想を聞かせて下さい。OKそうなら即採用です(^^)
またまた続けてしまいます、あまりの驚きに!
いやー、想像はしていましたが・・・
前後マスターシリンダーのリビルドキットとキャリパーのピストンAssy(なんと、シールのキットだけでの設定は無く、’07のパーツリストではピストンとまとまってました)のパーツ代だけで3万円オーバー。ディーラーで、調べてくれた店員さんと一緒に目を丸くしました。注文するつもりで行ったのですが、「参りましたm(_ _)m」と降参宣言して帰ってきました。きっと本国では100ドルでおつりが来るのではと想像します。日本でハーレーを維持するのは大変です・・・
つっちさん
埼玉でしたら此方の大御所にご相談されたら如何でしょうか?
この記事を見ると分かると思いますがブレーデッドのホースも完璧な長さで仕上げてもらえますし、純正の部品を買うよりも良いと思います。
http://next.blog.ocn.ne.jp/piston/cat2639019/index.html
DOT4化には慎重論者ですが、私の経験などとは比較になりませんし、レースチューナーですから”効く”為の適切な助言が受けられると思いますよ。
実際、展示してあるバイクを見るだけでも行く価値があります!!
こんにちは。
>埼玉でしたら此方の大御所にご相談されたら如何でしょうか?
こちらのブログはとてもためになるので時々読んでいましたが、近所とは知りませんでした。近いうちに行ってみます。
Post a Comment