Saturday, April 29, 2006

暑い!



予想していたとは言え、いきなり戻った暑さ。もう夏です。
つい先週まで着ていたジャケット・・・ライナーを外したってもう全くダメ。蒸し風呂状態!
耐え切れなくなってメッシュのジャケットを買ってきました。フルパッド(アーマー)付きで$69.99! 安い!!でもこのmotobossってメーカー、ウエブにも乗ってないなぁ?何モンだろう?
軽くて着心地も良いし、まあ安いからいいや・・・

でも買っちゃえば試走しなければナラナイ!で、裏山峠に行って来ました。昔バイクに乗ってた頃はこんなメッシュの服なんて無かったけれど、これは軽いし着ていないに等しいほど風が通る。寒いくらい。ギンギン、ギラギラ真夏の太陽も大丈夫みたいなゴキブリチックな光沢がまぶしいなぁ。

と、エンジンはそこそこに快調。サスは絶好調!

今回のMAPはまた少し進角を遅らせて低速部分はマアマアだけれど未だ色々な中速の加減速のモードでノッキング気味の場所がいくらか有りもう一息かな・・・などと思いながら峠を上り切るととんでもない事が・・・



恐怖!噂に聞いたフロントブレーキ不具合が・・・キターーー


04-06スポーツスターの初期不良で有名なフロントブレーキの不具合。何の前触れも無くいきなり来ました。
峠を上りきった所の一時停止、止まれませんでした。フロントブレーキがスカスカ!!! 他の車が居なくて助かったぁぁぁぁぁ。

フロントブレーキ無しじゃ下りられね~~~なんてとりあえず駐車場に停めて焦っていると突然復活!コワイなあ・・下りるまで持つかなあ・・・とトロトロと下りてきました。その後とりあえず再発は無しですが、ブレーキだけは勘弁して欲しい!


これはやっぱりマズイよハーレーさん。 死ぬかと思った。 どうしてリコールしないんだろう???
○○にクチナシ・・・(?)


で、帰ってきてマスターシリンダを開けて点検しようとすると・・・ブレーキオイルが・・・溢れるほど入ってるじゃねーかぁ!で、溢れました。私とした事が・・・ブレーキ液は塗装を侵すので水洗い、ふき取り。サイテー。

とほほだな。これは保障修理だからディーラだし。めんどくさ~ァ
一応週末乗れるだけの応急処置でも考えますか。

せっかくジャケットが安くて喜んでたのに・・・ハァ。


Saturday, April 22, 2006

Twin tec TC88A 85点の出来


今週末は結構データーが取れました。まだまだ完璧とは行きませんがストックよりも良いかも・・・の結果が出ました。 上がそのマップです。今回最終的に後ろシリンダーに2度のオフセット進角を入れて満足の行く結果が得られました。こちらがその顛末です。

と早速始めたいところなのですが、ここで大問題が・・・データの量が膨大で論文が書けちゃいそうです。どうしようか悩みましたが結果だけかいつまんで行きたいと思います。詳細が希望の方はEメールで行きましょう。 チョット分からない所はコメント欄に書いてください。

先ずは、手法ですがTurbota氏のMAP 35が基本で有る事に変わりは有りません。SEや日本のTC88初心者道等も参考にしました。MAP35での不満は先日お伝えした通りです。

そこでこのMAPを作ってみました。PC Linkの3Dマップで見ると分かりにくいのですがエクセルで各圧力毎にグラフにすると一目瞭然。上げたい、下げたいの考えに素直に行ってみました。どこまでやるかの根拠はハッキリ言って無いので直感の世界です。但し、過程で気が付いたことやNaruさんに指摘された事で比較的思いっきりデーターを変えています。

私の仕様に対して考慮すべき点は;

  • Turbota氏仕様、ハイコンプ、ハイカムとHSR、のMAP35はアイドル系=16inHgはかなり積極的、全開系=30inHgはかなり消極的である理由が判った・・かも。私のCVキャブではCVピストンの動きがマップに出ます。この分点火時期をゆっくり目にしないといけない部分とノーマルコンプレッションで早めなければいけない部分が出てくる
  • ノッキング限界を探すにはかなりの運転モードを検証しなければいけない・・・ので一番過酷な条件に絞る

そこでテストランをサンタクルーズマウンテンを越えるハイウエイ17で行ないました。片道約30マイルの50-65MPH制限の山道です。

ではデーターのオンパレード。心してかかって下さい。

サクサクと行きましょう。先ずは分かりやすく4つのMAP比較から。MAP35 の急峻な立ち上がりと4500RPMから上のフラットな特性、SE(と思われる)物の3000RPMで28度を中心とした分布。これらを融合させ2000回転以下も使う目的で調整したものがMod1のマップです。


こちら、MAP35との増減を表で示したもの。先日の上げ下げ希望通りにやってます。ただしエンジンにダメージを与えないように控えめな数字を心掛けています。

このマップで走行した結果がこちら。これがツインテックの良い所。但しマップはエクセルで見たほうが理解しやすいですね。

ここで最も重要な発見はCVキャブのマニフォールド圧挙動。アクセルを開けた直後に一度圧力変動を起こします=CVピストンが動きます。この部分、考慮に入れないと点火時期が踊ります。上のグラフではエンジン回転と進角度が綺麗に追従しているのでOKとします。

Turbota氏はここで2速全開試験をします。こちらがその比較。右側がXLフォーラムに掲示されている物。彼のエンジンはHSR他のお陰で7000RPM迄行きますが私は6000で切っています。で、2500から5500までで比べてみると時間は3.数秒で大差無く吹け上がっています。つまりTurbota氏の吹けもこれに近い筈。ただし彼は2500からのデータなのに対し私は1800辺りで全開しています。このときカラン・・・くらいのノッキングが初期に起こりましたが・・・1800RPMでいきなり全開は普通は無いので気持ちチューンする事にして大まかにはOKとします。これは実際に上の4つの表の右下と同じものをツインテックのPC Linkで表示したものです。

ここまででノッキングと加減速の性能はOKですがいまいちフィーリングが悪い。特に4000PRMより上で振動が増えた感じ。これはモト・スポーツさんの3拍子で見たように後ろシリンダーの点火時期が前と違って当然では無いか・・と思われるフシが有ったので、ここでいきなり後ろシリンダーに2度の進角を(オフセット)を与えました。後は全開2000rpm付近での微調整を行なったのがMod2MAPです。

こちらがデーター

後ろ2度のオフセットは大当たりでエンジンの高回転側の嫌な振動が消え(ノーマルに戻っただけですが・・・)低速側の安定感も十分。左上の詳細は1速から5速までドコドコと加速した時。2速1500RPMから2800RPM 辺りが気持ちよく吹け上がるのがお分かりいただけるかな?

右上は50から70マイルへの中間加速。これも上出来です。

そして右下は2速全開6000RPMまで。振動が消えてバッチリです。2500から5500は相変わらず3秒チョット。つまり、これはフィーリングのチューニングだって事です。速くはならなそう。

このマップ、低速側をやたら遅くしたお陰で1200rpm辺りも良いです・・・が無くても気にならない場所と言ってしまえばそれまで。

実際、かなり意図的に低速を使わない限り普通は2000回転以下からシフトダウン無しのアクセル全開・・は無しですから。

ま、もう少し遊んでみますが大きな違いは望み薄かも。ちなみに、このモジュール、自己診断のランプがエンジン始動するまで消えなくなります。価値は・・・かなりビミョーと言わざるを得ませんねぇ・・・

オタク系にはお勧め。私は結構好きです。面白いから。でも性能への投資対効果は低いかなぁ。

MAPを試したい方はこちらからご自由にどうぞ。右クリック、保存でMAP_42106-mod1-os2.tblがダウンロード出来ます。端数はどうして出て来てしまったのか判りませんがそのままで使えます。

***使用上の注意***

MAP35よりも安全側の進角度ではありますが、実際の使用は自己の責任下でお願いします。

Wednesday, April 19, 2006

Twin tec TC88A 続報 訂正

先日のMAP35 対ストックの比較表に大きな間違いが有ったので訂正します。 (XLフォーラムに掲示されているStockも間違っている)

HD(SE)では
1.圧力単位をkPa(キロパスカル)としている。TwintecはinHg(インチ水銀)
2.HDマップは負圧の低い方(加速、高負荷)と高い方(アイドルから巡航)で密なのに対しTwintecは2単位毎(2inHg)で均等に行っている。

この辺りの詳細を間違えていました。お詫びして訂正します。

で、再度比較してみました。結論は余り変わりませんが;
  • 街乗り、トコトコ領域での進角が積極的過ぎないかなぁ?ストックより気持ちパワーが無い様にも感じたし・・・
  • フリーウエイ巡航時の中間加速域の進角は合ってるのかなぁ?いまいち吹けなかった様な気もするし・・・
  • アイドルから急激に開けた時の息つき・・・原因が有る様に見えるけれどこれが最適なのかなぁ?
  • 高回転の領域でのマップはなぜストックよりも遅いのか???

と、表を見た感じと短時間のテストでしたが私の印象が大体合ってます。確認のためにTurbota氏とEメールのやり取りをしてみました。結論から言うと、彼のステージ1と私のチョコッとチューニングでは目指す物が違う、彼は峠の走り屋では無い、カリフォルニアの街中の様にテレテレ走らないから2500rpm辺りまでは目にも止まらぬ速さで吹け上がって良い・・・そんな方向でチューンされてるのかな?なんて思いました。Turbota 氏はものすごく親切で頭が下がる思いですが嗜好が違うのは否めません。

これでチューニングの方向もとりあえず見えました。合ってるかどうかはやってみないと判りませんが・・・何となく納得して次の傾向と対策が立てられそうです。

週末はPC背負って何処かへ行かなければ!

幸い、天気もやっと回復しました。よーし。気合が入ってきたぞぉ~。

***添付***

こちら、一貫性はある程度あるものの信憑性は?のマップ情報です。表はフロントシリンダーのマップです。少なくとも今まで集めた中では最良かと思いますし、MAP35がエンジンを壊さないならば、これらは安全側ですのでとりあえずここに掲示しておきます。一番上の表がストックと呼ばれている物です(年式等は不明)。ちなみにSEモジュールは進角が50度までありますがツインテックは45度までです。上の比較では45度以上は45として比較しています。

ハイカムを入れても全体的に大きな差が無い事と3000rpmを中心としたスロットル全開付近で進角を遅らせなければいけないことが分かりますね。その辺、ガスがいっぱい入ってトルクが太るんでしょうね~。おぉ、いかんいかん。考えない事にしよう。

Sunday, April 16, 2006

Twin tec TC88A 続報 その1

取り敢えずの出発点として選んだTurbota氏の#35マップですが効果が体感できません。
そこで少し数字的な考察と実際のログで対策を練ります。

幸い私の家からフリーウエイ入り口までは1マイル程。モジュールに残るマップは再始動する度にリセットされる事が判ったのでフリーウエイ走行後住宅街を抜けて帰宅するまでのログ取りに挑戦。

これは結構上手く行きました。このグラフは回転数とMAP(マニフォールド圧)ですが5速での加減速で負荷をかけると大体の感じがつかめます。また、住宅街の25から30MPH(マイル時)、これは1-2-3速で走っています。

回転数のヒストグラムは御覧の通り。峠を走ると2-4000rpm辺りに中心が来ると思いますが、これは3300rpm辺りでの巡航と追い越し、減速のシュミレーションを意図的に行なっています。 トコトコと走っている時はやはり1500rpm近辺が使いたい所。逆に5000回転以上はどうでも良いかも・・・


この図はエクセルで比較したので表の縦横がツインテックのものと反転していますがMAP35の値をストックとスクリーミン・イーグルと(信じられている)の値から引いたものです。
マップ35では;

  • 低速側の調整が殆んど行なわれていない
  • 中速(2500~4500)での調整は最大6.0度の進みと4.2度の遅れがあり、ノーマルでも気持ち良く吹け上がる辺りでの進角が比較的遅い
  • 高回転側はSEのマップ、最大進角50度に比べ全般に遅く緩やか(SEの最大進角は50度でTwintecは45度)

等、Turbota氏の意図は穏やかな中速域を目指しているようで、私の目指している息つき対策とは違う事が明らかになりました。

明日は雨の予報。マップで遊んでみますが試走は出来そうもありません。

またまた続く・・・予定(あ~やっぱり蟻地獄だった)

Friday, April 14, 2006

Twin tec TC88A  速報



今日は久し振りに天気も良く、春休み中の子供たちは時間を持て余し気味。幸い仕事も忙しくないので・・・サボり!
サンフランシスコに行く予定が、娘のソフトボールの練習の関係で午後からになり・・・チャンス到来!

で、いきなりやっちゃいました、ツインテック取り付けとTurbota氏よりメールして貰った#35プロファイルのインストール。

電気と配線とソフトもそれなりに・・・サクサクっとやっちゃいます。
ソフトはラップトップにインストール済みの遊び済み。USBのシリアルポートを設定してマニュアル通りにモジュールとジャンパーワイヤーを取り付けてPCに繋ぎます。全て順調に、事は15分くらいで終わりです。ラップトップに繋がれたスポ。うーん、何かハイテクな香り!

プロファイルのアップロード後、PCを外し配線を元に戻して、いきなりエンジン始動!
全く通常通り。ン?こんなもんか?
道具を片す間に暖気も終了。アイドルに大きな変化無し。ン?? こんなもんか?

期待バリバリで走り出します。うーーーーん??? 何も変わらんなぁ??? プラセボ効果を持ってしても・・変わりが感じられない!

裏山峠、崖崩れや倒木で作業車が一杯、で脇にそれて新緑の渓流沿いを気持ち良くお散歩。しか~し!何も変わらないなぁ。期待度満点だっただけに拍子抜けです。

その後、フリーウエイにも乗りましたが中ー高速は基本的にストックと同じなので変わる訳も無し。気持ち上げたレブリミットも平日では持って行けませんでした。

クシャミのテストでは・・・アイドルから瞬間的にアクセルを空けるとやはり出てしまいます。
少しいじってみますが、チョットガッカリな速報でした。

微妙な所は違います。例えばアイドルの音とか1500-2000prm辺りのノッキング音。でもストックはギリギリの所を使っているので、気持ち点火時期を遅らせただけでトルクが減ったような気がします。
ストックの方が正解か???

このモジュール、30分間のエンジンの記録が取れます。まあ、とり合えず週末にそれを見てからですね。

続く・・・(予定)

Monday, April 10, 2006

Spring has come...NOT



日本の皆さん、桜をお楽しみのようで何よりです。
ここ、サニーカリフォルニアは超異常気象。三月の降雨日は25日以上を数え、4月に入ってからもドライな日はほんの数日。庭で桜見を・・の期待を込めて去年植えた苗木も二分咲きのまま停滞中。
せっかくの桜がカビでやられてしまったのではないかと気が気でない今日この頃です。
























そんな中、少しだけ咲き出した庭の花と新芽の美しい楓。これは枝が赤い種類で結構お気に入りです。
桜、ガンバレ!

Sunday, April 09, 2006

Progressive spring インプレッション



作業を終えて、手も洗って、いざテストランへ。
カリフォルニアの異常気象のお陰で、いつも行くハイウエイ9沿いは土砂崩れなどチョット悲惨。
そこで今日はAlmaden Valleyを目指します。ここはゴールドラッシュの時代に金を精錬する為の水銀を採掘していた山。未だに幾つかの鉱山が残っているそうです。

ついでに英語雑学。水銀といえばMercury ですがどちらかというと科学用語。この辺りではRunnnig Sliverと呼んでいたそうです。で、この辺りの地名やトレイルの名前にRunning Sliverがいっぱい出てきます。言われてみればなるほどですが、走っている銀とは何ぞや・・と普通は思いますよね。

本題に戻って先ずは住宅街。道が少し荒れていて今までは走り出すと同時にカタカタと鳴っていたフロントから音が出なくなりました。大成功の予感。

隣町Los Gatosまでは途中50マイル制限の御機嫌な道。丁度アメ車からBMWに乗り換えたような、腰の有る、且つ乗り心地の良いバイクに様変わり。いい感じです。

街を抜け、住宅街を抜けるとワインディングの始まり。登りではとにかく伸び側のカタカタが無くなりいい感じです。道が少し荒れた場所で・・・バイクがお尻を中心にロック(この場合はロックンロールのロックですよ。ブレーキがロックのロックじゃありません)する・・・そう、オフ車みたいな動きをします。忘れかけていた感覚だったし、こんな重量バイクでこんな動きが出来るのかぁ、とやたら感動。コーナーの途中が荒れているような場所で気持ちのいい追従性です。

で、極めつけは下り。フルボトムから倒しこむ・・・ストックだと気をつけていても起こってしまいますが、腰の有るスプリングとチョット強めのダンパーのお陰で、下りで掛けるフロントブレーキが感覚的に2~3倍位強く掛けられる感じ。しかもボトミングせずダンパーも良く効いているので切れ込む瞬間の安定感が全く違います。下りが楽しい~

何か、このままダートが走れちゃうんじゃないかって位挙動が安定しました。二重丸のお勧めです!

今日は暖かくて走っていても気持ちよかったぁ~。

いやぁ。こうしてみるとストックはひどすぎた。 次はツインテックですが・・・来週になります。これも期待度が高い!

フロントスプリング変更・・最高



今日はネタが多いのでいきなり本題に行きましょう。
リアサスをオーリンズに変更以来、貧弱さがやけに強調されていたフロントサス。 XLフォーラムでの多数派意見を参考に、プログレッシブスプリングと#15フォークオイルへの変更を行ないました。

Progressive Suspension Fork Springs - Harley, PART-NUMBER: 11-1527   $58.95
Bel-Ray High Performance Fork Oils, PART-NUMBER: 948017016   $10.95

リアに比べると部品は安いのですがこのほかに以下の物が必要です。
  • バイクリフト
  • 1-3/8インチ,フォークナット工具
  • じょうご
  • オイルパン
  • フォークオイル・レベルゲージ(自作)
  • フォークオイル・油量調節用の注射器かスポイト

先ずは、バイクをバイクリフトに固定。上げ下げを繰り返し、オイルを抜く際にゆするので転倒防止の為にストラップをかけます。今回使用したのは250kg用を二重に掛けたラッチェット型のもの。

次にオイルを抜きます。飛散を最小限にとどめるべく、また最悪でもブレーキディスクを保護するべくプラスチックのカバーを付けました・・・が効果無し。というより飛ぶ距離を侮ってました。殆んど全てが床に敷いたペーパータオルに行ってしまいました。車重が重たくコントロール不能。次回はPETボトルを加工して受けたいと思います。ドレインは写真の場所。プラグを抜いてバイクに跨り、ジャッキをリリースしてゆっさゆっさしてやるとオイルがピューピュー飛び出します。

最後にいかにも空になりました,ブシュブシュブシュといったらおしまい。オイルはでんでんさんからの情報通り、汚れて金属粉だらけでした。ジャッキを再び上げて、プラグを戻します。

いよいよ、スプリングを抜きましょう。タンクに傷を付けない様にウエスで保護をしてからハンドルを外します。おっと、その前に同じ位置に戻せるようにマーカーで印を付けておきましょう。ストックのスプリングはかなりのプリロードが掛かっています。飛び出さないように、仮に飛び出しても顔などに当たらないポジションで作業をします。

この時点でフロントサスは延びきっているはずですから、ジャッキを落として底突きした状態にします。ここで6オンスのオイルを入れてレベルが上端から5.5から6インチ(140-150ミリ)に調整します。これは思っていたより困難で、かなり足したり引いたりを要しました。レベルゲージはケーブルを縛るタイラップに落ちない工夫をしてマジックで目印をつけたものを使います。

並べてみると、ストックもかなりプログレッシブな巻き方です。どちらかというと線径が細く密な部分が多い、柔らかめであることは一目瞭然。新しいほうは線径も太く押し込み側は固そう。期待が持てます。

レベルが決まったらスプリングを落とし込みます。密な方が下・・・である必要は無いと説明書にも書いてありますが、気分的に密な方が下です。プリロードは3/4インチと多少控えめ。これは細かい衝撃や路面の継ぎ目で伸び側がガチガチ当たって居たので傾向としては正解です。このプリロードの掛かるナット締めはXLフォーラムでもどの方法が良いかが話し合われていますが、私は首の振れるハンドルを使い、足の間に前輪を挟む形でバイクの前に立ち、両手で体重を掛けながら行なった結果、何の問題もありませんでした・・が私は80キロ超のデブですから・・・

作業もめでたく終了し、ジャッキを外す前にブレーキ周りのお掃除。焼き付かれると悲惨ですからクリーナーを使ってまじめに拭き取ります。

ジャッキから外して終了。大体1時間半くらいですかね。油まみれですが作業そのものは簡単。新しく買った工具類も含めて$150~160といったところです。安い!

跨るだけで固く、ダンピングも強くなっているのが直ぐに分かります。手を洗って、工具をかたしていざテストラン!!!